医療現場で導入したいメディカルアロマ
フランスやベルギーといったヨーロッパの国々では、医療現場にアロマセラピーが導入されています。
これがリラクゼーション目的のアロマセラピーと区別される、メディカルアロマです。
メディカルアロマは婦人科や心療内科、内科、リハビリ科、高齢者医療、緩和ケアなど、さまざまな分野で役立てられています。
喘息や風邪により長引く咳といった呼吸器系の疾患にも、アロマオイルを用いたメディカルアロマは有効だと考えられているのです。
また、アロマオイルの香りは嗅覚を刺激し、脳に伝わります。
記憶や情動に関連する大脳辺縁系、自律神経や内分泌機能を支配する視床下部に作用し、副交感神経を活性化するのです。
さらに、香りは心拍数や呼吸数、血流、消化活動とさまざまな部分に影響を与えます。
咳や喘息のときには、ユーカリやティーツリーなどの殺菌・消毒作用があるアロマオイルを使用するのが一般的でしょう。
ティーツリーには、免疫力をアップさせる効果も期待できます。
そのほか、血液の循環を良くするローズマリー、去痰効果のあるクラリセージ、抗炎症作用のあるレモン、呼吸器系の不調改善が期待できるラベンダーを使用することが多いです。
単独で用いても良いですが、好みの香りをブレンドすることでさらに効果が高まります。
ティーツリーと相性が良いのはローズマリーやユーカリ、ゼラニウムなどです。
ユーカリはローズマリー、ラベンダーなどと相性が良いとされています。
ベースとなるアロマを1つ選び、ほかの効果が期待できるアロマを1、2種選びましょう。